前回、「世の中は単純だけど簡単じゃない問題に満ち溢れている」というお話をさせて頂きました。
今回は、それを解決する「割引き」理論の詳細です。
・「今すぐ」「0か100か」「合格か不合格か」で考えない。
困難な問題に対する、単純だけど、簡単じゃない「助言」。
一見無理難題に見えたりすることもあります。
でも、多くの場合「絶対に不可能」ということはありません。
(時には本当に無理難題を言う人もいますが…)
難しいのは、ほとんどの場合
「『今』それを達成すること」
「それを『100%』達成すること」
なのです。
前回例に挙げた、「100kgの箱」。
これを、「『今』『箱をそのまま全部』持っていく」ことなど、「出来なくて当然」ですよね?
ですが、これは100kgの「鉄の塊」ではありません。
「色々入っている結果として100kgになっている箱」なんです。
だから「中の物を少しずつ2階に持っていけば良い」のであって、しかも「全部を持って行き終わらなくても、少し箱の中が空いたら小さ目の箱にして、その分部屋を少し広くする」ことも出来るのです。
テストの様に合格点が決まっている訳でもなく、「これ以下なら不合格、やり直し!」ということもありません。
だから「今すぐ」「0か100か」「合格か不合格か」で考えないことがとても大切です。
・困難な問題から受ける「苦痛の『割引』」で考えよう
例えば100kgの箱から、1kgだけ移動させることが出来たとします。
1/100、テストなら「たったの1点」。
「いや、名前だけでもちゃんと書けたら先生5点はくれるじゃない」というレベルです。
しかし実際には、「困難な問題から受ける心の苦痛を、100から99に減らした」ということなのです。
比率にして1%、これは一般的なクレジットカードのポイント還元率(0.5〜1%)と同じ。
2%ならゴールドカード。
5%ならもう、特定の施設のお得意様カード!
割引で考えた場合、2%や5%は「かなり優待されている」のです。
30%になったらどうでしょう?
もしテストだったら、「赤点補習」です。
でも実際には「苦痛の割引が30%にもなった」ということ。
お部屋を埋め尽くしていた100kgの箱が70kgに。
毎日、苦痛が3割引。
「いらっしゃいませ!お客様は、店内全品3割引です!」
どこのお店でも毎日そんな割引を受ける生活、かなりすごいと思いませんか?
世は全て中庸が善し、陰陽も考えるとちょうど「毎日半額セール」でも仏様の域であると言うことが出来ます。
すると、「1年間頑張っても、100点の内2〜3点しか取れない」という様なペースであってすら、20年〜30年以内には仏様の域に達する計算です。
今この記事を読んで下さっているあなたがおいくつかは存じませんが、女性の平均寿命がほぼ88歳という現代において「死ぬまでに全品半額セールの生活を体験出来る」可能性はかなり高いのではないでしょうか?
以前にお話しした「リハビリ」理論も合わせて、焦らずゆっくり、今日から「割引生活」始めましょう♪