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知る。続ける。(「菩薩」理論<前>)

〜 0と1の無限 〜

これまでにお話ししてきた、「リハビリ」や「割引」。
いえ、それに限らず人生の多くの場面で。

「これが『正しいこと』なのは解る、だけど全然上手く出来ない」

そんな苦しさを味わうことはとても多いのではないでしょうか。
そしてそんな時、どうしてもこう思ってしまう。

「だから自分はダメなんだ」

少なくとも、私はそうでした。
みなさんはどうでしょう?

自分を責めてしまわないまでも、
「この方法は、自分には合わないんだ」
と思うことは多いのではないでしょうか。

もちろん、世の中「自分には合わない方法」というものは確かに存在します。
「やり方を変えたら、問題が解決出来た」ということも多いでしょう。

でも、例えば「認識の調整」は
古今東西、全ての幸福や成功に関する発信を行なっている人が同じことしか言ってない
のです(方法論や表現の仕方の違いはありますが)。

「人類に普遍の真理」の一つと言っても過言ではない、これが「自分に合わない」ということはあり得ないでしょう。

じゃあ、それを実践できない人はやっぱりダメな人間なのでしょうか?

・0と1は無限に違う

「何千年も、誰に訊いても同じことしか言わないのに、『未だにみんなが実践出来ているものではない。何なら、そもそも知らない』」からこそ、今この世界でも同じことしか言ってないはずの本が大量に売られ、日々動画がアップされている・・・そう考えると、世界の人々は次の4つのグループに分けることが出来ます。

①そもそも、「正しいこと」を知らない
②「正しいこと」を知ってはいるが、自分には合わない、自分は出来ないと諦めている
③「正しいこと」を知っていて、それを実践しようと日々励んでいる
④「正しいこと」を知っていて、既に実践も出来ている

これは、例えば仕事のスキルでも何でも、全ての場面で使える分類です。

職場に入ってきたばかりの新人さんは①が多いでしょうし、教わったばかりで失敗してしまった時は②に陥ることもあるでしょう。
彼らは決してダメ社員などではなく、単に経験不足なだけです。
失敗を乗り越えて③になり、最終的には④を目指せばいい。

つまり最初に大切なのは、何より「『正しいこと』を知る」ということなのです。

大学の時に数学の教授が言った言葉で、「0と1は無限に違う」というものがありました。
これはもちろん数学的な意味だったのですが、人生においても全く同じだと感じます。

今回の場合は「知らない」のか、「知っている」のか。
グループ①か、それ以外か。
これが0と1になります。

知ってさえいれば、「もう0と1の間の無限の差を乗り越えた」のですから、1と100の差なんて大した問題ではありません。

先ずは、正しいことを知っているかどうか。
ここが重要なのであって、「今、それが上手く出来ているかどうか」など、些細な問題なのです。