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知る。続ける。(「菩薩」理論<後>)

〜 「ただ、続ける」ということ 〜

前回、「『菩薩』とは、ただ励み続ける姿のことである」というお話しさせて頂きました。

今回は、「現代語(?)訳」です。

・「ただ、続ける」ことこそが尊い

前回ご紹介したご住職の言葉を現代語で簡単に言えば、

「どうしたらいいか、正しいことは解ってるんでしょ?じゃあそれでいいじゃん」
「それを実践しようと努力をし続ける、それこそが尊いんだよ」
「『まだ出来ない』?いいんだよ、それで。『ただ、続ける』んだよ」

ということ。
前編の表現を使えば、
「0と1の無限の差を越えて、先ずはグループ①から抜け出す」
「後は、グループ③にいればいい。④でなくて当然」
となります。

大切なのは、「上手く出来る」ことではなく、「ただ、続ける」こと
だったんです。

それに気づいた時、私は
「ああ、許されたんだ」
と心の底から感じました。

そして、同じ様に苦しんだり悲しんだりしている方々に、わずかでもお力添えが出来れば、と考えて医師の仕事に戻り、さらに今はこうして記事を書いています。

自分を責めるのを止めよう

何かが上手く行かない時。
つい、自分を責めてしまっていませんか?
そしてなお苦しくなってしまってはいませんか?

大切なのは、
「自分は、『正しいこと』を知っているか?」
「それを実践しようとし続けているか?」
これだけです。

「『正しいこと』が判らない」と嘆く必要はありません。
「正しいこと」とは、「絶対に失敗しない未来を保証してくれる何か」などではなく、「『みんな同じことしか言ってない』何か」だからです。
必ず、判ります。

「自分には出来ないこと」と諦める必要はありません。
あなたは人であって仏様ではないのですから、
「今出来る『はずがない』。出来なくて良い」のです。

「上手く出来ない」と自分を責める必要はありません。
努力し続ける姿が既に「ありがたいもの」なのですから、
「ただ、続ければ良い」のです。

「リハビリ」「割引」を意識して、少しずつ。

ただ、続ける。

それだけで、あなたは尊いのです。